バーチャルオフィスの歴史|誕生から現代までの流れ・変遷を徹底解説

バーチャルオフィスの歴史|誕生から現代までの流れ・変遷を徹底解説
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近年、起業家やフリーランス、副業を行う人の間で利用が広がっているのが、事業で利用できる住所を貸してくれるバーチャルオフィスです。

しかし、バーチャルオフィスはいつから存在しているのか?本当に信頼できるサービスなのか?といった疑問を持つ人も少なくありません。

本記事では、バーチャルオフィスの歴史を知りたいという方にむけて、バーチャルオフィスの歴史を、誕生の背景から日本での普及、サービスの変遷、現在の役割まで詳しく解説します。

[目次]

バーチャルオフィスの成り立ちや、日本でどのように普及してきたのかを時系列で知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

バーチャルオフィスとは何か?

まずは、おさらいも含めて、バーチャルオフィスとは何かについてです。

バーチャルオフィス(Virtual Office)とは、実際の物理的なオフィススペースではなく、ビジネスを行う上で必要な住所などを貸してくれる仮想的なオフィスサービスです。

バーチャルオフィスを簡単な図で示すと、下図のイメージになります。

バーチャルオフィスとは何か?
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利用者は、バーチャルオフィスから借りた住所をWEBサイトや名刺などに利用することができます。

バーチャルオフィスの主な提供サービスには以下があります。

このように、バーチャルオフィスは、物理的なオフィスを持つことなく、オフィス機能の一部を必要な分だけ使える仕組みです。

バーチャルオフィスの歴史と誕生の背景

バーチャルオフィスの歴史は、1980年代にまでさかのぼります。

バーチャルオフィスという概念は、1980年代にオーストラリアの企業であるサーブコープによって提唱され、バーチャルオフィスそのものは、1990年代にリチャード・ニッセンが英国知的財産庁に登録したことで、初めて登録商標となりました。

欧米では当時、以下のような社会的変化が起こっていました。

これにより、必ずしも固定のオフィスを持たなくてもビジネスは成立するという考え方が広まりました。

その結果、住所や電話対応などの信用に関わる部分だけを外部サービスとして利用する仕組みが生まれ、バーチャルオフィスが誕生しました。

[ご参考]
Wikipediaでは、バーチャルオフィスの概念が従来のオフィスサービスの進化として形成され誕生し、技術革新や働き方の変化とともに広がっていった経緯が解説されています。
Wikipedia(Virtual office)※英語版

日本におけるバーチャルオフィスの歴史

次に、日本におけるバーチャルオフィスの歴史について解説します。

日本におけるバーチャルオフィスの歴史は、下図で示すとおり、起業環境・条件の変化や法制度の改正、働き方の多様化とともに段階的に発展してきました。

日本におけるバーチャルオフィスの歴史
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欧米で誕生したバーチャルオフィスですが、日本では2000年代以降に徐々に認知され、現在では起業・副業を支える標準的なビジネスインフラの一つとして定着しています。

年代
バーチャルオフィスの歴史
IT企業・SOHOの増加、会社法改正を契機にバーチャルオフィスが普及
起業ブームを背景に、法人登記対応が進み、付帯サービスが本格的に拡充
リモートワーク普及により、起業・副業の標準インフラとして社会に定着

次から、日本におけるバーチャルオフィスの歴史について、年代ごとに詳しく説明します。

2000年代(初期)

2000年代(初期)

欧米で誕生したバーチャルオフィスですが、日本でバーチャルオフィスが徐々に認知され始めたのは、2000年代前半です。

IT企業やネットビジネスの増加に伴い、SOHO(Small Office Home Office)やフリーランスという働き方が注目されるようになりました。

そして、日本におけるバーチャルオフィスの歴史で、特に重要なのが2006年の会社法改正です。

この法改正により、以下の変化が起こりました。

この会社法改正をきっかけに起業のハードルが大きく下がったことにより、自宅やバーチャルオフィス住所での法人登記する起業家が増え、法人登記が可能なバーチャルオフィスが一気に普及していきました。

2010年代(発展期)

2010年代(発展期)

2010年代に入ると、起業ブームを背景にバーチャルオフィスの需要はさらに拡大します。

この時期の特徴は、単なる住所貸しから、事業運営を支えるサービスへと役割が進化した点です。

具体的には、

など、起業初期に必要な機能をまとめて提供する事業者が増加しました。

これにより、バーチャルオフィスは、コスト削減のための手段から起業を支援するインフラへと位置づけを変えていきます。

また、この時期は、起業した人の多くが、バーチャルオフィスを知るきっかけにもなりました。

筆者もこの年代に起業・独立していますが、バーチャルオフィスという存在を初めて知りました。

2020年代(現在)

2020年代(現在)

2020年以降、新型コロナウイルスの影響によって、働き方は大きく変化しました。

コロナ禍の中で、時代とともにサービス内容を進化してきたバーチャルオフィスの需要は、さらに拡大し、大手企業もバーチャルオフィス業界に参入しました。

▽参入した大手企業の例

この時期は、バーチャルオフィスの歴史における第二の転換期と言っても過言ではありません。

また、転換期の中で、バーチャルオフィスは、起業家やフリーランスだけでなく、副業・複業を行う個人や法人にとっても、オフィスの選択肢として当たり前の存在となり、標準インフラとして定着しました。

現在のバーチャルオフィスは、単なる代替手段ではなく、柔軟な働き方を支える前提条件の一つとなっています。

バーチャルオフィスサービス内容の変遷

バーチャルオフィスは、時代とともに提供価値を大きく進化させてきました。

バーチャルオフィスが提供するサービス内容の変遷をまとめると以下のとおりです。

バーチャルオフィスサービス内容の変遷
※画像クリックで拡大画像がご覧いただけます。

バーチャルオフィスは、利用者の増加に伴い、求められる役割も大きく変化してきました。

▽初期
▽発展期
▽現在

現在のバーチャルオフィスは、単なる住所貸しサービスではなく、起業・事業運営を支えるインフラとして位置づけられています。

バーチャルオフィスに対する課題と誤解

バーチャルオフィスの歴史を語るうえで、避けて通れないのが「怪しい」「違法では?」「信用できない」というイメージです。

もちろん、バーチャルオフィスは違法ではありませんが、普及初期には、以下のような懸念がありました。

しかし、現在では、運営会社の審査体制強化や法整備が進み、信頼性の高いバーチャルオフィス事業者が増えています。

これもまた、バーチャルオフィスの歴史の中で改善されてきた重要なポイントです。

[ご参考]
バーチャルオフィスが違法ではない理由とサービス内容を解説します!

今後のバーチャルオフィスの展望

歴史を通して見えてくる、バーチャルオフィスの本質的なメリットは以下のとおりです。

これらは、長年にわたり需要が途切れなかった理由でもあります。

また、バーチャルオフィスの歴史は、働き方の進化と密接に結びついています。

今後は、

により、起業においてバーチャルオフィスはより当たり前の選択肢になっていくでしょう。

[ご参考]
※DX(デジタルトランスフォーメーション)
デジタルテクノロジーを使用して、ビジネスプロセスを新たに創造または改善して、変わり続けるビジネスや市場の要求を満たす取り組みやプロセス

まとめ

本記事にて、バーチャルオフィスの歴史を知りたいという方にむけて、バーチャルオフィスの歴史を、誕生の背景から日本での普及、サービスの変遷、現在の役割まで詳しく解説しました。

バーチャルオフィスの歴史を振り返ると、それが一過性の流行ではなく、社会の変化に応じて必然的に発展してきたサービスであることがよくわかります。

現代においてバーチャルオフィスは、起業家・フリーランス・法人にとって、合理的で信頼性の高いビジネスインフラの一つと言えるでしょう。

本記事がバーチャルオフィスの歴史を知りたいという方の参考になれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。